十二大従星は心の強弱、現実界を生きる上での体力を表しています。
〇十大主星 = 人間の「精神的本能」を10種類に分類したもの
〇十二大従星 = 人間の「心」を年齢(成長段階)によって12種類に分類したもの
十二大従星は、人間の一生を12に区分して、それぞれを星に表したものです。
成長段階の状態から、現実においての体力(エネルギー)の強弱を点数にして表しています。
例えば、おつかいを頼まれたとして、
天極星(死人)は、それに応えることは不可能ですが、
天禄星(壮年)は、ほぼ確実に応えることができるので、天禄星の方がエネルギーの点数は高いです。
それでは天極星はただ弱いだけの星なのかというととんでもないことで、
無欲の強さから出る柔軟な思考、目に見えないものを感じ取る力、そこから生み出される技術力、学問の才能の豊かさ。
真に燃え上がった天極星はこの世で一番強い天将星をも凌ぐ強さを発揮します。
算命学では十大主星と十二大従星の連結で運を読み取る方法があります。
運勢を見るもののひとつ、大運。
大運とは10年毎に入れ替わる環境、生き方を教えてくれるものですが、
例えば、
車騎星(攻撃本能)と天堂星(老人)が回っていたとすれば、
テーマ、雰囲気:車騎星
体力、心持ち :天堂星
この10年は行動力が旺盛になるとか、戦いの時代、多忙な環境などが予想されます。
それをどんな心持ちで生きるかというのを十二大従星が表しています。
天堂星は老人の星。
年齢を重ねた天堂星は肉体的な体力は落ちますが経験が豊富、その知恵とプライドがあります。
動から静に心は移り、わかってても口をはさまないといった見守る姿勢です。
車騎星 + 天堂星
(例)戦いは冷静に、裏に徹し、自分を全部出さず多くを成就させないこと。ひとつできれば十分の心で。
状況とアドバイスを合わせるとこのような10年となります。
もうひとつ。
玉堂星(習得本能)と天庫星(入墓)。
テーマ、雰囲気:玉堂星
体力、心持ち :天庫星
この10年は何か学びたくなる、伝統や目上の力に支えられるとか、状況によっては親を意識する環境に身を置くことが予想されます。
それをどんな心持ちで生きるか。
天庫星は入墓の星。
肉体はなく骨となり土に還る。お墓の中は非常に狭い空間。そこから物事一途、凝り性、探求心という意味合いがあります。
玉堂星 + 天庫星
(例)知識欲高まり何かを専門的に学んでいく。要所をしっかりし身内を中心に守っていくこと。
※物事を広げ過ぎると収拾つかなくなるので注意。
十大主星でテーマを知り、十二大従星でテーマを生きる姿勢を知ることができます。
大運で回ってきた星に環境の方を合わせれば、まず心配はないわけです。 (髙尾宗家の言葉)