陽占は端的にいえば本人の性格、内面の世界がわかります。
陽占には方向というものを持っていて、北は目上、南は目下、東は社会、西は家庭という意味を持ちます。
ここから例えば、北に玉堂星があれば、本人は目上に対して玉堂星的な性格が表れます。
玉堂星は保守的で伝統を重んじる質。話はするよりも静かに聞く方が多いかもしれません。
また南に司禄星があれば、本人は目下に対して司禄星的な性格で向き合います。
司禄星は物事は堅実第一で用心深い。そのように接し信用も積み重ねていきます。
陽占の四方向はまた、南が精神の出発、北が精神の結果という意味を持ちます。
そして、東が現実の出発、西が現実の結果です。
これで見ていくと、本人が最終的にどのようになっていきたいか、がわかります。
そしてそのためにどのように考え、行動し、結果どのような形にまとまるのか、というのがわかります。
北が貫索星です、最終的には自分をしっかりさせたいと思う人。
それを目指し、南が司禄星ならお金は大事だし、信用が一番と堅実に物事を積み重ねようと思う。
南北の星を見ることで、精神の内面での出発と終わりの状態がわかります。
東西は現実の世界の出発と終着です。
東は石門星です。とにかく人と仲良くしよう、仲間を作ろうと動きます。
そう動いた結果、西は禄存星で人が自分に集まり、魅力的な人間となり愛情も財も豊かになる。
東でやったことが西の星の形でまとまります。
そして重要なのがやはり中心の星。これらの動きを支える、見守ります。
中心は調舒星です。ストイックに頑張る星。孤独や反発心を抱きながらもそれをバネにこの動きを支えていきます。
これでまとめてみます。※ひとつの表現です。
自己を確立するために堅実さで人を惹きつけ、仲間を作っていく。
ときに孤独を感じながらもストイックにやり続け、結果愛情と財に恵まれる。
またこんな変化もわかります。
はじめはお金が大事だと思ってたが(司禄星)、自分を生きることが一番だと思うようになる。(貫索星)
仲間を作る行動は(石門星)、結果的に自分に愛情とか奉仕の精神を与え、財を豊かにすることにつながる。(禄存星)
陽占を探究していく方法はたくさんありますが、このように見ていくと、どこに向かってどのように動いていく、変化していく、ということが読み取れます。